資料11 アクションプラン

Assisting Carers using Telematics Interventions to meet Older person's Needs(老人のニーズを満たすために、テレマティクッスを活用した介入により、介護者を支援すること)

1.目的と目標(Aims and objectives)

本プロジェクトの主要な目的は、テレマティックスの技術を応用することにより、虚弱者、老人、障害者ならびに家族介護者の自律性、独立性とQOLを拡大することである。本プロジェクトは、馴染みのある技術、例えば介護者自身のテレビ、リモコン機器などを組み合わせたり、新技術や高速なプロセッサーを使用し、さらに双方向のコミュニケーション行うことを通じて、オンラインにより効果的なケア情報をやり取りすることが、ケア専門職と家族介護者にとって現実のものとなることを示すことである。

2.プロジェクトの概略

 1)ヨーロッパ各国において、老人人口が増加している。その結果、ケアのニーズが高まっており、老人の介護者も増えつつある。家族介護者は、地域におけるインフォーマルなケアにかかわる全活動の中心であり、専門職とケア提供の焦点である要介護者との連絡役を果たす。これまでの研究により、インフォーマルな介護者を支援することは、計画的で専門的な介入を通じて、要介護者の予定外の入院のニーズを減少させることにより、ケアの遂行能力を最大化し、ケア提供にかかわる費用に見合うものとなる。

 2)本プロジェクトの主要な目的は、テレマティックスの技術を適用することにより、虚弱者、老人、障害者ならびに家族介護者の自律性、独立性とQOLを拡大することである。本プロジェクトは、馴染みのある技術、例えば介護者自身のテレビ、リモコン機器などを組み合わせたり、新技術や高速なプロセッサーを使用し、さらに双方向のコミュニケーション行うことを通じて、オンラインにより効果的なケア情報をやり取りすることが、ケア専門職と家族介護者にとって現実のものとなることを示すことである。

 3)アクションは36か月間にわたるプロジェクトであり、アイルランド、スウェーデン、英国のメンバーが実施する。まず、インフォーマルであれフォーマルであれ、ユーザーのニーズを明らかにし、関係各国の健康やケアに関わるシステムを記述し、操作、プロトコールおよびテレマティックスの標準を設定することが最初である。次の段階では、4つの主要な領域、すなわち、安全な体位移動や昇降、失禁のケア、ケアアセスメントインデックス等におけるケア能力を高めるための直接的かつ実際的な支援、末期ケアの選択/支援を得ること/長期にわたるケア計画、対応するスキルと緊急時の介入、財政的な情報と経済的な支援、において、知識ベースシステム的な、マルチメディアによる、技術適合的な配布物を作成することである。第3および4段階においては、システムを全参加国で試験し、実証する予定である。本プロジェクトは、ヨーロッパのヘルスケア領域、ヘルスケア組織および産業界における、ユーザーグループ、ボランティア組織、専門職および学校スタッフに対して、成果を普及させることを保証する計画で終了する。

 4)まとめ

  (1)現代の情報・通信技術を通じて、虚弱な老人、障害者やその家族介護者の独立性、自律性とQOLを維持し拡大することを目的としている。

  (2)ACTIONでは、オンラインでケア情報を提供すること及び家族介護者とケア専門職の間で直接的にコミュニケーションを取ることが実行可能であることを実証する。介護者自身のテレビとリモコン機器、カメラ、パソコンという馴染みのある技術を組み合わせて使用することで実現できる。

  (3)36か月にわたるEUプロジェクトであるACTIONは、1997年1月に開始した。この計画には、スウェーデン、イングランド、北アイルランド、アイルランド及びポルトガルの家族介護者、ケア専門職とケア機関が参加している。

 2.使命

  1)家族介護者に

   (1)知識と実際的なスキルを与えること

   (2)情報と助言を与えること

   (3)心理的支援を与えること

 3.目標集団

  1)老人の家族介護者

  2)老人自身

  3)ケア専門職

 4.サービスとケアに関するユーザーのニーズ

  1)次の事項に関して、整理され、容易に得やすい情報や教育

   (1)日々のケア

   (2)レスパイトのための施設

   (3)金銭に関する支援

 5.現代の技術に対するユーザーの反応

  1)テレビとリモコン機器の操作には、なじんでいる。

  2)コンピュータを使うことは、未だ多くの人々にとっては、新しいことである。

  3)技術は、人々がそれは役立つものであると分かると、肯定的なものになりうる。

  4)技術は、人間間の接触にとって変わるべきものではない。

 6.ACTIONは住民やケア提供者のためのサービスであり、次の事項から成り立つ。

  1)以下の領域におけるケアに役立つ情報、教育やツール

   (1)日々のケア

   (2)緊急事態への対応

   (3)金銭的な支援

   (4)ケア場面に対処すること

   (5)レスパイトケア

   (6)将来設計

   (7)在宅においてITとヴィデオフォンを使用すること

  2)家族介護者とケア専門職の間のコミュニケーションのためのユーザーフレンドリーなシステム

  3)在宅ケアにおいてITをいかに実現し使用するかのモデル

  4)情報社会を背景として、ACTIONのサービスをいかに利用するかについての訓練プログラム

  5)導入、保守、サポートサービス

  6)ユーザーフレンドリーなWebの作成

 7.期待される成果

  1)虚弱な老人は、より長期にわたり自宅で過ごすことができるであろう。

  2)家族介護者は、情報、教育、助言や支援のためのネットワークが与えられるであろう。

  3)ケア専門職は、よりよりサービスを提供することと在宅ケアの質を向上することに役立つツールに益されるであろう。

  4)老人とその家族介護者は、ケア専門職とより頻回に接触することができる。